「ベーシックインカム」のメリット・デメリット

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働かなくても生活費がもらえるとか夢見たいなお話。

フィンランドで導入が検討されているベーシックインカムについて考えてみました。

ベーシックインカムとは

ベーシックインカム(basic income)とは最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A0

日本でもお金持ちが個人的に実施している実例もあるようです。

www.ikedahayato.com


日本の場合は田舎での一人暮らしであれば、月に12万円くらいで足りるでしょうか。1億2000万人に12万円を配ると、月に14.4兆円。年に172.8兆円掛かります。直ちに導入するのはどうやら現実的ではないようです。日本に油田でも発掘されたら実現するかな。

財源の問題

一番大きな問題は財源ですね。年金・生活保護・医療費などの社会保障費をかなり削減しても足りないでしょう。大幅な増税が必要になります。消費税も40%とか50%とか、そんな数字にする必要があると思われます。

勤労意欲の低下

働きたくない人は、永遠に働かないでしょう。あまりお金の掛からない趣味をもち、収入はベーシックインカムに頼る人ももちろん出てくるはずです。そういう人も認める社会になります。

逆に考えると、労働者が減ることにより、賃金は上がるかも知れませんね。

仕事効率の向上

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働く人が減れば、企業は効率化を目指す必要があります。1,000円の交通費のために、5個の承認印が必要など、日本にはばかげた効率の悪い働き方がいまだにあります。日本人の労働効率は先進国で最低です。売り上げのための仕事ではなく、仕事のための仕事をしている人が多いです。こういったところが改善すると思われます。

起業したい人

一方、なにか事業を立ち上げようと準備している人、またはすでに事業を立ち上げた後、起動に乗るまでの生活費として、ベーシックインカムは有効になるのではないかと思います。もし、失敗だったとしても、最低限の生活は送れるという安心感から、起業を目指す人は確実に増えるはずです。起業5年後の生存率は15%程度といわれていますが、起業の母数が大きくなれば、成功する数も増え、新しい産業なども出てくるのではないでしょうか。

自分だったらどうするか

確実に会社は辞めます。2~3ヶ月は何もしません(笑)。その後、自分で事業にチャレンジします。失敗しても大丈夫なのですから、気軽にいろいろやってみたいです。借金はせず、パソコンひとつで始められることをするでしょう。今も趣味でAndroidアプリを開発しているので、これに集中することも選択肢の一つです。

まとめ

働きたい人は働いて報酬を得る。1年のうち半分だけ働いて、そのお金で残りの半年を旅行して過ごす。働きたくない人は贅沢はできないが、自分の趣味のみで生きる。

やりたくないことを仕事にして、鬱になる人は減り、みんなが生き生きとした社会になるでしょう。

ものが溢れた時代になり、「働かざるもの食うべからず」という格言は古い考えになるかもしれません。