5月6日から暦の上では夏。昨日は暑かった(汗。。。
まさに夏は目の前。体が暑さに慣れていないので、スポーツされる方は熱中症に十分注意しましょう。
アメリカは日本以上に学歴社会
学歴偏重の採用方針なんて「日本らしいな」、とか思っていましたが、アメリカは日本以上にエゲツナイ事になっていて笑いました(笑えない!?)。
日本顔負け。アメリカの「超学歴社会」 | 日本の教育では、「本物の日本人」は生まれない | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
確率的に偏差値の低い大学で仕事のできる人の割合と、偏差値の高い大学で仕事のできる人の割合では、当然後者のほうが高いでしょう。採用担当の負担を減らし、採用コスト削減のため、学歴による足きりはしかたないと思います。
ただ、デメリットとして、能力はあるのにもかかわらず、入試に失敗してしまった人、家庭の都合で大学にいけない人などを、その他大勢の凡人として埋もれさせてしまうのは、社会として損失でもあります。また、大器晩成型で社会人になってからぐんぐん能力を伸ばす人も同様に埋もれさせてしまいます。
じゃあ学歴社会やめよう
ここからは、完全に私の妄想ですが、学歴社会をやめるとハッピーな人は増えるのでしょうか?
極端な例ですが、政府が企業と応募者に対し、「採用時・採用後に応募者の学歴を見ても聞いてもダメ。学生は学歴を企業に教えてはダメ。」という法律が施行されたとしましょう。
採用企業としては、学歴フィルターが使えなくなります。しかし数万人にものぼる応募者のエントリーシートに全部目を通すことは不可能です。考えた採用担当は、学生がオンラインで応募する際、あわせてテストを受けてもらい、この結果を元にフィルターします。学歴フィルターの代わりに、応募時のテストが足きりの理由に変わります。
大学はどうなるかというと、入試の競争が今より緩くなるでしょう。偏差値の高い大学に入ることが、人気の企業に就職できることにはつながらなくなるので当然といえます。偏差値で大学を選ぶより、学費が安い・施設が充実しているなど、ほかの理由が、大学を選ぶ最優先事項になります。そして、入学と同時に、就職に向けた準備を開始することになります。就職活動で希望の企業にいけなかった場合は、卒業を向かえた後、就職浪人になり、就職予備校に通い、翌年に向け対策を練ります。
ん~。これって、「大学受験の勝ち組が人生の勝ち組」という今の学歴社会が「就職試験の勝ち組が人生の勝ち組」に変わるだけじゃないですか?
ふるいにかけられるのが、大学入試(18歳~)から少し延びて新社会人(22歳~)になることが、多少のメリットにはなるでしょうか。
「企業の学閥がなくなって、純粋に能力だけが出世の理由になる」というメリットも考えられますね。でも結局、別の理由(出身地・縁故・宗教・利権など)でグループ作るんじゃないですか?村社会の文化が残る日本では、ある共通点を持った同士が集まり始めて派閥を作り、後から来た人には、そのどこかのグループに所属することが半ば強制され、異なるグループと対立を始めることが容易に想像できるのではないでしょうか。
大丈夫、学歴重視の採用はたいした問題ではない
企業にとっては、学歴によるフィルターが使えないのであれば、別のフィルターを用いるだけになります。学生はそのフィルターを通過するための対策をとります。その対策で他人より一歩でも前に進むため、金銭的に余裕のある家庭では、専門塾のようなところに通わせるかもしれません。今の大学受験と大して変わりません。
このように「学歴重視の採用」を廃止しても、世の中よくなりません。したがって、「学歴重視の採用」は、そんなに悪ではありません。
「一度採用した社員を解雇しにくい」日本企業のほうがよっぽど問題なのではないでしょうか?
一方、ほとんどの大企業で、学歴フィルターが必要なのはわかりましたが、応募者の感情を逆なでするようなやり方は、やめてもらいたいものです。
【16卒体験談】学歴フィルターは実在した!?|就活ノート|就活生がつくるリアルな就活情報・選考レポート
大学のランクによって、会社説明会予約フォームが瞬時に満席になってしまうって、想像しただけで腹立ちますよ。予約開始にあわせてPCの前で準備する手間をかけさせておいて(私だったらおそらく30分前には準備して待っていることでしょう)。
逆に「不況に伴う採用コスト削減のため、恐れ入りますが、当社への応募は次の大学出身の方に限らさせていただきます。XX大学・○○大学・・・」とはっきり言って欲しいですよね。
まとめ
アメリカのほうが日本より学歴重視の採用を行っているという記事をみて驚き、自慢できる学歴のない山崎屋が、低みの見物をしながら、学歴社会の弊害はどのようなところにあるのか、考えてみたら意外な結論になったとさ。
おしまい。