システムエンジニアのおしごと

晴天のGWいかがお過ごしでしょうか。
山崎屋です。

 

私の仕事はシステムエンジニア(以下SE)。よく耳にする職業ではありますが、実際の中身はどうなのでしょうか?

 

これからIT業界に就職・転職を考えているかたの参考になれば。

 

ちなみにIT業界といっても、SIer・WEB系・自社サービスの構築等々で、結構内容は変わります。ここで話すのはSIerについてで、「お客さまから依頼された業務システムを作る」SEの話です。

 

ざっくりいうと

お客さんが欲しいシステム(もしくは既存システムに対する不満)を「明確にして」「作る(改造する)」ことが仕事です。

 

たとえばあなたも、スマホアプリの使い勝手が悪くて、「ここに、こういうボタンがあればいいのになー」とか「このアプリ、レスポンスが遅くてイライラする」とか感じることがあると思います。お金をもらって、それらの不満を解決するのがSEの仕事です。

 

もちろんスマホに限らず、人間では飽きてしまうルーチンワーク(単純作業)をシステムで置き換えることもします。「ルーチンワークで使われる人件費」>「システムの開発費・維持費」が成り立つと経営層が判断すれば、システムインテグレーターSIer)に発注し、SEが実際の開発に当たることになります。

 

お忙しいんでしょ?

巷ではSE=激務のイメージですかね。

プログラマ、SEって本当にブラックなの? : 就活まとめブログ

 

実際は「プロジェクトによる」、もしくは「プロジェクトリーダー」による、といえます。設計段階で、お客さまの要望をうまくまとめることができず、設計フェーズをぐだぐだすごしていると、締め切りに間に合わず、炎上することがあります。

 

「10階建てのビルを3ヶ月で作って欲しい。あと、予算がないので5千万円くらいで。」といわれれば、どんな建築の素人でも無理なことはわかります。このような要求をされて、引き受ける建築会社はないでしょう。

 

SIerには、これとにたような案件を引き受けてしまう営業・プロジェクトリーダーがいるのです。これ、激務になるに決まっているし、3ヶ月で終わらないに決まっています。アホか。

 

私はこんな案件のにおいを感じたら逃げることに全力を傾けます。なんせ全力でがんばっても終わらないのですから。下手すれば「お前のせいで終わらなかった」とかいわれます。

 

私はここ数年、20時間以上の残業はしていませんし、有給も月に1日~2日は取れています。残業していると心配されるくらい超絶ホワイトなプロジェクトで働いています。時代は変わりました。この平和な状況がずっと続く保障はありませんが、繰り返しになりますがブラック臭がしたら逃げるので大丈夫です。

 

35歳定年なんでしょ?

都市伝説です。気にしないように。まわりには50代の現役選手もいます。ただ、技術的な向上心は必要です。向上心というか好奇心ですかね。IT関係の新しい技術に対する興味が持てないとつらくなるかもしれません。

 

この業界、優秀な中堅SEの人手不足です。仕事ができる中堅になればリーマンショック並の不況が訪れようとも、クビになることはありません。

 

いったんまとめ

比較的新しい業界であり、プロジェクトの推進方法も、プロジェクトリーダーごとに俗人的に、手探りで行われてきたので、うまくいかないことが多々あったと思います。

 

最近ではプロジェクト管理方法も徐々に確立してきて、一昔前のような無謀な案件は減ってきていると感じているので、そんなに怖がらず、挑戦してみる価値のある業界だとは思います。

 

(理系でなくとも)文系新卒はもちろん、30代前半くらいでしたら、別業種からの転職も引き受けている会社も知っています。最初は給料は安いでしょうが、一生もののプログラミング技術が身につけられるというメリットもあります。ITに興味がある方は、ぜひ検討してみてください。